【特設3】2/4 大規模拡大後の販売状況
2017年2月4日から、イオンシネマの全国上映開始などで、上映館は73館増えました。
新作が次々と封切りされる中、販売数ランキングトップ10にも安定してランクインできるようになりましたので、日内の販売数変動も見守りやすくなりました。
そこで、一日の内の販売数変動に注目するとともに、拡大後の販売数変動も見守っていきたいと思い、特設コーナーを設けました。
さてはて、今週の販売数はどうなっていくでしょうか?
【状況】拡大効果で販売数大幅 up 中
図1: 第13週と第12週の販売数の比較 (上段) と 第13週の20分毎販売数 (下段)
【結果】
- 2/4、2/5 ともにそれぞれ先週を上回る販売数
- 日曜日の方が第12週、第13週ともに販売数は高い
- 17時ごろまでの販売数が相対的に高い
- 2/4, 2/5 は 14時前に高いピーク
【考察】
- 上映館拡大の影響か、他の映画の販売数が下がる傾向の中 (非図示)、販売数を伸ばしています
- 日曜日の方が販売が好調なのは午前〜お昼過ぎまでの販売が高いことが寄与していると考えられます
- ただし、19時以降の販売数は土曜日の方が高いですが、これは翌日が日曜だからと想像できます
- 基本的に日中の販売数が高くいことから、日中外出する層が中心に観ていると推察されます
図2: 2/2 (木) からの実効先週比の時系列
- 「実効先週比」の詳細については、本ブログの【特設2】を参考にしてください。
- 簡単に説明すると、「映画会全体の繁忙期・閑散期の影響」を補正した上で、どれぐらいインパクトのある変動が『この世界の片隅に』に起こったか、を表すインデックスとして用いています。
- 100% が平均の先週比になります。
【結果】
- 2/3 (金) 以降、実効先週比は 100% を超えている
(この日は朝日新聞朝刊に全面広告あり) - 2/4 (土) に実効先週比は約 180% に到達
(この日より上映館数が 73館増、また読売新聞朝刊に全面広告あり) - 2/5 (日) にヨコハマ映画祭およびキネマ旬報の授賞式
(キネマ旬報の授賞式にはすずさん役の あの娘 がサプライズで登場) - 2/6 (月) は実効先週比は 230% を突破
(朝、ZIP およびめざましテレビで前日の授賞式の模様が報道
なお、この日はイオンハッピーマンデー) - 2/7 (火) 以降、実効先週は 175% 以上を維持
【考察】
- 2/3 (金) に実効先週比が伸びたのは新聞広告の効果があるかもしれない
- 2/4 (土) は軒並み他作品の先週比が下がる中で、先週比が上昇したことが実効値の劇的な上昇につながった
- この上昇の原因としては上映館数の増加および新聞広告の効果が考えられる
- 2/6 (月) の実効先週比の上昇は朝の TV 放送およびイオンのハッピーマンデー効果があるものと思われる
- 実効先週比が高いレベルで維持されていることから、人気は衰えていないことが示唆される
今後の販売数変動がどうなっていくのか、しばらく特設ページにて見守りを継続していきたいと思います。