【特設2】キネ旬・クロ現プラスの影響

2017年1月上旬は、映画『この世界の片隅に』にとって、以下のようにイベントが
めじろ押しとなった期間でした。

これらのイベントを通じて、販売状況がどのように変化していくのか、興味が湧いて
きましたので、再び準リアルタイムで見守ることにしました。

 

【結論】注目度が段階的に着実に、そして大幅に上昇

 

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          図:「実効先週比 (相対先週比)」の1月上旬の変動

「実効先週比」とは、ブログ主の命名で、一般的な名称ではありませんが、『この世界の片隅に』の
販売数について、前の週と比較したもの (先週比) を、ランキング上位10位に入った他作品の先週比の
平均値で割ったものです。平均値が 100% となります。

詳細は改めて示したいと思いますが、1月第1週に比べ、第2週 (1/10~) はランキング上位の映画でも、軒並み先週比が低下しました。これは正月休み、冬休みが終了したためと考えられます。

このような、「映画会全体の繁忙期・閑散期の影響」を補正した上で、どれぐらいインパクトのある変動が
この世界の片隅に』に起こったか、を表すインデックスになると考え、採用しました。
(データの詳細等については順次整理、アップロード予定です。ご了承ください。出典はこちら
なお 4/13 (金) のみ 21:59 時点のデータを使用しています。その他はデイリー値です)

 

【結果】

  • 実効先週比は 120% 以上
  • 1/7 (土) の上映館数 大規模拡大ののち、1/9 (月・祝) から実効先週比が上昇
  • 1/10 (火) のキネ旬のダブル受賞ののち、約350% まで上昇
  • 1/12 (木) のクロ現プラスの放送翌日、13 (金) には 470% を突破

【考察】

実効先週比が 100% を越えてることから、ランクトップ 10 作品の中でも人気が衰えておらず、さらにキネ旬、クロ現プラスの後に段階的に伸びていることから、これらのイベントが高い注目を集め、その影響が着実に現れていると考えられます。
(なお、1/10–13 の平均先週比は単調増 (データ非表示) なので、『この世界の片隅に』の実効先週比の
増加は分母変動による見かけ上のものではありません)